ハイドロキノン・トレチノイン療法とは
できてしまったメラニンを追い出す作用のトレチノインと新たなメラニン色素の合成を阻止するハイドロキノンを併用することで、メラニンの塊であるシミを取り除いて薄くする治療です。
効果のあるシミ
- 肝斑
- 雀卵斑(ソバカス)
- 炎症後色素沈着
- 老人性色素斑

トレチノインとは
トレチノインはビタミンAの誘導体で生理作用はレチノールの100倍もあり、ニキビ、シミ、シワ、そばかすなどに有効です。米国ではまず難治性ニキビの治療薬として認知されました。
肌に塗布することで古い角質が剥がれやすくなり、皮膚の再生が通常の2倍のスピードに早まってきます。表皮細胞の分裂、増殖が活発になると、メラニン色素は新しい細胞と共に皮膚の表面へ上がっていき、古い角質と共に剥がれ落ちます。メラニンを浮き上がらせるだけでなく、ハリや潤いの元となる真皮層のコラーゲンやエラスチン線維の生成を高めるので、短期間でシミやシワの目立たない弾力のあるみずみずしい素肌へと生まれ変わらせるのが特徴です。
トレチノインの副作用
- 塗布部位の痒み
- 紅斑
- 熱感
- 表皮剥離
- 長期使用により作用が減弱することがあります。
ビタミンA誘導体であるトレチノインは塗り薬であっても催奇形性の可能性が否定できませんので、妊娠中の方、授乳中の方、妊娠を予定されている方はご使用できません。
- 必ず冷蔵庫に保管して下さい。
- 朝使用する場合日焼け止めを使用して下さい。
- 妊娠、授乳中はご使用いただけません。
ハイドロキノンとは
ハイドロキノンは、シミの原因であるメラニン色素の合成を阻止する働きがあり、その美白効果はコウジ酸やアルブチンの数十倍~数百倍と考えられています。
ハイドロキノンの副作用
- 接触性皮膚炎
- かゆみ
- 紅斑
- アレルギー症状
- 色抜け
- 色素沈着
- 美白剤や毛染めでアレルギーを起こしたことがある方
- 妊娠中、授乳中の方
- 傷、腫れ物、湿疹、赤み、かぶれ等異常のある方
- 日中日焼け止めを使用してください。
治療の流れ
- 医師がシミの診察を行い、ハイドロキノンクリーム、トレチノインクリームを濃度を選んで処方します。
- 使い方など詳しく説明させていただきます。
- ご自宅で気になるシミに1日1~2回、2剤を塗布していただきます。2~6週ほど継続しますと次第にシミが薄くなってきます。
ハイドロキノン・トレチノインの料金(消費税込)
ハイドロキノン
DRX ハイドロキノン | 2,200円 |
トレチノイン
トレチノイン(0.05%) | 4,400円 |
トレチノイン(0.1%) | 5,500円 |
トレチノイン(0.2%) | 6,600円 |